スケッチブックに写真を見ながらスケッチをします。多少、デフォルメをしてかわいく仕上げます。最小限の線で仕上げていきます。調子の明暗はつけません。ただし、立体を意識して、正面、側面、を考えながら、形のかわりめ、面と面の境目になる稜線を意識します。稜線を実際には描きませんが、稜線が感じられるように線を描きます。 |
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薄いトレーシングペーパーにスケッチをトレースします。トレーシングペーパーの上では鉛筆の摩耗が激しいので、通常より固い鉛筆を使います。普通の紙に描く時は大体、HBを使いますが、Hの鉛筆を使用します。鉛筆の先は芯をなるべく長く、とんがらせて使用します。特に、目の部分は繊細に描きます。まるまった鉛筆では表現できません。絵のポイントになる顔、手は重要です。 |
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トレースを終えた、トレーシングペーパーの裏に鉛筆を塗ります。2Bより柔らかい鉛筆を使用します。トレースしたい線のところだけのせます。思っているよりも少し濃いめにのせます。 |
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ティッシュペーパーでのせた鉛筆を円を描くようにして、すりこみます。こうすることによって、鉛筆がなじみます。また、トレースダウンの際に鉛筆の粉がついて汚れることもありません。 |
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イラストボードの上にトレースしたトレーシングペーパーを仮止めをして、硬い鉛筆(4H)で線をなぞります。ボードにトレースした線が写ります。イラストボードは水彩絵の具に適したものを使用します。今回は、アルシュの荒目B4を使用しました。仮止め用のテープはドラフティングテープを使用しました。トレースが出来たら、背景にユーモラスなイラストをレイアウトして画面を構成しました。6Bの鉛筆を使用しましたが、なるべく粉がうかないように仕上げます。 |
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背景全体に水を塗ります。人物や周りのモチーフは塗り残します。水がボードに染み込み湿った状態にします。乾かないうちに青の絵の具をうすく溶いて全体に流します。なるべく平均にのばします。そのままほっておくとにじみ等が出来ますので、きれいなぼかしが出来た時点でティッシュペーパ−で絵の具を抜きながら雲を作りヘアードライヤーで乾かして定着させます。水彩絵の具は塗れている状態に色々な表現ができるので色々と実験するとよいです。 |
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人物の肌の部分から着色していきます。顔は重要な部分なので慎重に作業をしていきます。髪の毛はいっぺんに濃い色をのせずに徐々に濃くしていきます。 |
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人物の服の部分も徐々に着色していきます。細かいしわは、あまり気にせずに、大きく調子をつけていきます。水彩絵の具のぼかしかたは、塗った直後に水を含ませた筆でエッジをなぞるとぼけます。ただし、ほっておくとにじみができてしまいますので、ちょうどよいところで、ヘアードライヤーで乾燥させます。いっぺんに濃くしないで徐々にのせていきます。 |
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目の部分や鼻、口など鉛筆で表現していた濃い部分を0号の一番細い筆で着色していきます。濃くした調子がとばないようにバランスをとりながら作業を進めます。背景の雲と人物のバランスをみて、細かく修正を加えます。 |
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最後に背景にあるモチーフを着色します。背景のイラストは平面的なユーモラスなイラストなので、表現したい色をその濃さにしていっぺんに着色します。調子はあまりつけません。色彩構成を意識して着色をします。 |